2016 February

 

 

 
 
 
ヨーロッパに居ると「書」はカリグラフィーとしてひとつのアートの分野のよう に感じる。友人のカリグラフィー・アーティストN氏の作品、「和」の テイス トを持ちながらインターナショナルでアーティスティックな雰囲気を演出するホ テルのロビーには本当にぴったり。

 

 

   
 
 
 
 
 
毎年恒例の主人の大学の卒業制作展に伺う。重要文化財であるフランク・ロイ ド・ライトの設計による自由学園の明日館、いつ伺っても家具や扉のレ リーフ までお手入れが行き届いていて、建物は使ってこそ、と思う。学生さん達のフ レッシュなクリエイティビティと、制作するパワーそのものが伝 わってくるよ うで楽しく拝見する。全てにおいて「あきらめない」、という気持ちはとても大 切な事だと改めて思う。巨大で精巧な模型・・・構想から 企画、工程表を作成 して人員を確保して、と気の遠くなるような長丁場。みなさん本当にお疲れ様です。

 

 

 
 
この季節は美術系の大学の卒業制作展がさまざまな場所で開催されていて、若い クリエイティビティに触れる良い機会なので出来る限り見るようにして いる。 彫刻からCGまで表現方法が多岐に渡る最近は卒業制作の作品も本当に幅が広 い。美しいスパイラルビルのアトリウム、朝の光に作品が浮かび上 がるよう。

 

 

   
 
 
十二単・・・その美しさは本当に圧巻。フランス人に質問されても答えられずに 困っていたところ、友人からこの本をお勧め頂く。さまざまなお道具や 色あわ せの意味、気が遠くなるような数の組み合わせに驚くとともに、その文化の奥深 さを思い知る。

 

 

 
 
 
 
青山のグラス・ギャラリー「カラニス」に「春展」を見に伺う。何度も個展をし た懐かしいギャラリー。25年経っても全く変わらず、毎回丁寧な展示 を続け ていらっしゃるとは本当に素晴らしい。ガラスのお雛様や春らしい花器、それぞ れに個性的な植物が添えられているのも作品が引き立つ。 1976年竣工のフ ロム・ファーストビル、赤褐色のレンガとヨーロッパの路地のような空間は40 年経っても全く色褪せず今も新鮮な佇まい。建築家 の山下和正氏に感謝。

 

 

 
 
 
 
 
expo index 西洋美術館の「カラヴァッジョ展」のオープニングに伺う。ルネッサンスを越え た画家、ローマを熱狂させた・・・と副題もドラマティック。日伊国交 樹立 150周年記念とあって大使のご挨拶も熱がこもっている。カラヴァッジョの画 法を模倣し継承した同時代および次世代の画家たちを総称して「カ ラヴェッ ジェスキ」と呼ぶそう。夕暮れに浮かび上がるコルビジェ作品のこの美術館、イ ンドのチャンディガールで見た美術館を思い出す。 page top

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